Mr.Rの3Rばんざい：地球はタダ（無料）なの？

 ペットボトルに入った牛乳が店頭に並ぶ日がくるらしい。
 内閣府の食品安全委員会が牛乳のペットボトル使用に関する食品健康影響評価を行い、安全性を証明した。ペットボトル使用による衛生上の不安や紙パックと比べた容器コストの高さなどさまざまな話もあるが、早ければこの夏にもペットボトル入りの牛乳にお目にかかれるかもしれない。
 最近はプラスチック製容器が巷を席巻している。あまりに身近にあるので、何だか昔から使っていた錯覚を起こしてしまうが、国内で５００ＣＣのペットボトルが発売されてから１０年くらいしか経ってはいない。気がつけば缶入りのジュースはあまり見かけなくなっており、あめ玉やおせんべいが個別包装され、身の回りにプラスチックがあふれてきたのは、いつの頃からだっただろう。
 石油は貴重な天然資源である。それなのに、あれもこれもプラスチック製品に変わってきている。お酒のびんがペットボトルに、経木が発泡トレイに、買い物かごがレジ袋にと枚挙にいとまがない。「貴重」って言葉は、こんなに便利に手軽に使えるほどの軽いものなのだろうか。
 いつだったか誰かが言っていた。「石油を汲み出した人にはお金を払うが、石油をつくった地球には誰もお金を払っていない。」
 やっぱり地球はタダらしい…