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ECOは人のためならず (166号 2008年7月)

ミスターリサイクル
 世界8都市の環境意識アンケート調査の結果が報告された。結果、東京の生活者の「地球温暖化への危機感」は8都市中でトップ(88・4%)だが、「温暖化防止のために便利な生活を犠牲にしたくない」も8都市で最多の41・6%だった。これは、東京の生活者が地球環境と便利な生活の狭間で悩み、『エコジレンマを抱えていることが浮き彫りになった』と調査機関では分析している。
 フタを開けるだけですぐに食べられる物を24時間365日売っている店が、歩いて行ける距離にある。確かにこんな便利な生活は簡単にはやめられない。
 しかし、食料自給率が40%の日本で、一般家庭から発生する食べ残し・調理くずなどが約1000万トン、それに食品工場や飲食店などから捨てられる食品廃棄物を合わせると1年間に約2000万トンが捨てられている。これは、途上国の7000万人以上の人々が1年間食べられる量に匹敵するといわれている。
 誰もがもったいないと思う食品ごみの大量発生は、私たちが「いつでもすぐに食べられる」という便利を望んだ結果、常に食べ物を準備しているから起きた事ではないのだろうか?
 調査結果をもうひとつ。平成12年度に文化庁が行った「国語に関する世論調査」に、こんな設問があった。
 
 「情けは人のためならず」の意味はどちらが正しいか?
 ア 人に情けをかけておくと、巡り巡って結局は自分のためになる
 イ 人に情けをかけて助けてやることは、結局はその人のためにならない
 正解はア。なんと正解率は47.2%だった。
 「情け」も「ECO」も巡り巡って自分のためになることに気づくことができれば、”エコジレンマ“に陥ることも無くなるのに。
 
 参考:
 博報堂生活総合研究所「世界8都市・環境生活調査」結果発表
 (世界8都市:東京、ニューヨーク、トロント、ロンドン、フランクフルト、パリ、ミラノ、モスクワ)
 博報堂さまWEBサイトより(PDFデータ)
 
 平成12年度「国語に関する世論調査」の結果について
 http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/yoronchousa/h12/kekka.html
 
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