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その他の紙って何のことなの? (173号 2009年2月)

ミスターリサイクル
 紙とは何だろう?一般的には「植物などの繊維を絡み合わせ、すきあげて薄い膜状に作り、乾燥させたもの。(『大辞泉』)」となっている。ようするに、木や草から植物繊維のセルロースを取り出し水でほぐしたモノ(これをパルプという)が紙の材料というわけだ。
 ところで、どうも“その他の紙”を「リサイクルできない紙ごみ」と思っている人がいるらしい。そこで“その他の紙”についてだが、第1番目にリサイクルできる紙だということが大前提。次は、新聞、雑誌、段ボール、紙パック以外の紙であること。簡単に言ってしまうとこの2点が“その他の紙”といわれるモノの定義となる。
 さて、リサイクルできる紙とはどんな紙のことだろうか?
 リサイクルできる紙の3つの条件
 1.紙だけになっていること。
 ビニールコーティング、アルミ貼りの紙パックなど、紙以外の素材が付着しているモノや、トレーシングペーパーなどのパラフィン紙のように、セルロースに特殊な加工を施し耐水性・耐油性をあげているモノは、リサイクルに向かない。
 2.汚れていないこと。
 宅配ピザの段ボールやクリームが付いてしまったケーキの紙箱を、放置したことを想像してもらえればわかりやすい。放っておけばカビが発生し腐敗する。カビは繊維自体に生えるので、再生紙に黒いシミができてしまう。
 3.植物繊維であること。
 不織布などは、ポリエステルなどの化学繊維で作ってあり耐久性に優れ、破れにくく水に溶けない。水でほぐれないのでリサイクルに向かない。
 ここで、読者の皆さんにお願いがある。もし知り合いの方で分別に迷っている人がいたら、“その他の紙”はこのことだよとそっと教えて欲しい。
ミスターリサイクル