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缶のフタが外れなくなってから20年も経つのですね。 (185号 2010年2月)

ミスターリサイクル
 「プルタブ(缶のフタ)を集めて車いすに交換してくれるところを探しています。どちらか知りませんか?」リサイクルデザイン事務局にこんな電話がたまにかかってくるときがある。アルミ缶を集めて車いすと交換する活動を、リサイクルデザインでおこなっているのでご案内すると、「えええ~!?缶からプルタブを外さなくてもいいのですか?」と驚かれる方も多い。

「タブを集めて車いすに」という活動は、1990年以前にプルタブが本体から離れてしまう缶が市場の大半を占めていた頃、プルタブが道ばたに捨てられることが多く、社会問題として取り上げられていた時に、環境と福祉の面から始まった取り組みだ。しかし最近では、プルタブ(引き金とフタが本体から外れる)に対して、ステイオンタブと呼ばれる開封してもフタの引き金が取れない缶が主流となったので、プルタブが道ばたに捨てられているのを見かけることは無くなった。

アルミ缶を集めて車いすと交換する活動は、アルミ缶もしくはプルタブをアルミの原料としてリサイクル業者に買い取ってもらい、代金で車いすを購入するという取り組みなので、プルタブのみではなくアルミ缶ごと集めた方がはるかに効率は良い。標準的なアルミ缶(350g)の重量は缶全体で15.8g、タブの重さは0.4gと40倍も違うのだ。

また、タブを取ろうとして思いがけないケガや事故を防ぐためにも、タブだけを集める回収ではなく缶ごとの回収をオススメしたい。

プルタブとステイオンタブ
ミスターリサイクル