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電気自動車にムネキュン♪です(エコ我慢しないエコを見つけました!) (192号 2010年9月)

ミスターリサイクル
たま電機自動車 電気自動車についての情報はテレビニュースをはじめ様々なメディアで取り上げられているが今ひとつピンとこない。なんだかノソノソしている感じがする。どうやら子どもの頃に乗ったデパートの屋上にあるバッテリーで動くミニ自動車のイメージがあるのだと思う。そんな時、横浜でおこなわれた日産「リーフ」の試乗会に参加する機会に恵まれ、電気自動車初体験をすることになった。

試乗する「リーフ」の脇に目をやると、今年、機械遺産※1に認定された「たま電気自動車(E4S-47 I)」が置いてあった。電気自動車というとここ何年かで開発された新しい車と思っていたが、実は終戦直後はかなりの台数が走っていたという。というのも戦後、石油燃料は手に入りにくく、逆に工場などが空襲で焼けてしまったため電気が供給過剰な状態が起きており、自動車メーカーへの転身を考える企業の中には電気自動車の開発に取り組んだものもあったのだ。プリンス自動車(後に日産自動車と合併)の前身、立川飛行機の「たま電気自動車」号は最高速度35㎞/h、航続距離65㎞の性能を持ち、約千台が生産され全盛期にはタクシーとしての利用もあったと聞く。

日本の電気自動車の歴史は意外に古い。その流れを汲む今の時代の電気自動車は、フル充電をしても1回約100円程度にもかかわらず150㎞以上は走るといわれているので、ガソリン車に換算するとリッターあたり約200㎞(ガソリン1リッター130円程度で試算)走る計算になる。経済的にもエコ、環境的にもエコ、しかもエコ我慢をしないので精神的にもエコ。エコカー補助金制度に間に合わないのがとても残念だ。

※1 機械遺産:日本の機械産業の発展に貢献した、歴史的に意義のある製品(物件)を遺産として認定する制度、また、認定された物件。大切に保存し次世代に伝える意義があるとして、社団法人日本機械学会が同学会創立110周年を迎えた2007年(平成19)から認定を始めた。ニッポニカ・プラス(小学館)より
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