ライフサイクルアセスメント(LCA)
長い英熟語ですね、省略するともっとわからない感じ・・・。これを専門に研究している伊坪徳宏(いつぼのりひろ)さん(東京都市大学環境情報学部准教授)におしえてもらいました。
どういう意味?
ライフサイクル(life cycle 資源調達から製造、輸送、使用、廃棄処理まで)の全工程にかかるアセスメント(assessment影響評価)。物やサービスが作られ、使われ、捨てられるまでの間に環境に与える影響を数値化して表す事です。
物やサービスの一生を追うほかに、もうひとつ大事な視点があります。それは廃棄物問題、水質や大気の汚染、地球温暖化、生物多様性など、複雑にからみあっている影響の広がりを総合的に判断することです。
考えてみよう「上質紙と再生紙」
バージンパルプから作る上質紙は、植林やチップの製造と輸送の段階で二酸化炭素の発生量が再生紙よりも多いです。再生紙はインクを除くための電力や薬剤をたくさん消費するので、製紙行程のエネルギー消費が上質紙よりもずっと多い。現在の製紙の技術レベルで比べた場合、総排出量は再生紙が1割ほど多いことになります。
そこで、再生紙業界はもっと分解しやすいインクを開発しようとか、再生紙に多少の色が残っても良いのではないかと検討するなど生産段階を見直し、上質紙の業界はパルプの輸入先を検討したりします。どちらが良いか比較するのでなく、特徴をつかみ、温室効果ガス削減のためにそれぞれの課題を発見することが重要です。
LCAを自分で確かめる方法は?
環境家計簿をつけてみると理解が深まります。これは、水道やガス、電気の使用量を入力し、家電品の有無などを回答するだけで、自分の暮らしから二酸化炭素がどれだけ出ているかが分かるもの。簡単に計算できるHPがたくさんあるので、インターネットで検索してみてください。また、これから数年以内に、買った物の *カーボンフットプリントがレシートに明記されるようになる見込みです。
*カーボンフットプリント・・・二酸化炭素などの温室効果ガスの発生量に的を絞り、LCAの手法を使って計算した数値。

